【高齢者が住みやすい家】2階建ての間取り実例|後悔しない工夫や平屋のケースも紹介

※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
年齢を重ねても安心して暮らせる住まいを建てたい場合、2階建てでも問題ないのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、茨城県で快適性と上質なデザインを兼ね備えた住まいを手がける『ノーブルホーム粋(SUI)』が、ご高齢の方にもやさしい2階建て住宅の間取り実例や、安心して暮らせる設計について解説します。
階段の工夫や寝室の位置、水まわりの動線など、将来を見据えたヒントも盛り込みました。
ご自身の将来やご両親との同居を視野に入れている方は、ぜひ最後までごらんください。
目次
ご高齢の方は2階建ての家でも住みやすいのか|老後が快適になる間取り・条件とは

老後を見据えて家を建てるとき、「やっぱり平屋が安心かな」と考える方は少なくありません。
しかし実際は、2階建てでも設計次第で高齢期まで快適に暮らすことは十分に可能です。
【結論】ご高齢の方でも2階建ては“十分に現実的”です
1階で生活が完結できるように設計すれば、2階建ての家はご高齢の方でも十分住みやすくなります。
「2階建ては、将来階段の上り下りがつらくなりそう」と不安を感じる方は多いですが、1階に寝室や水まわりをまとめることで、階段をほとんど使わずに暮らすこともできます。
さらに、以下のような目的で、2階を柔軟に活用することも可能です。
- 来客時の宿泊スペース
- 子世帯が帰省したときの寝室
- 趣味部屋や収納スペース
将来的に2階を使わなくても困らない間取りにしておけば、将来の不安は格段に減らせます。
つまり、ご高齢の方だからといって「平屋一択」と決めつける必要はありません。
家族構成や予算、土地の形状に応じて、2階建てという選択肢も十分に現実的なのです。
ご高齢の方が住みやすい間取りの理想形とは|1階完結型レイアウトがおすすめ
老後の暮らしを快適にするなら、生活の中心を1階にまとめる「1階完結型レイアウト」がおすすめです。
特に意識したいポイントは以下の3つです。
- トイレ・浴室・寝室の距離を短くする:移動が楽になり、転倒リスクを軽減
- 段差をなくす:フラットなバリアフリー設計にし、つまずき事故を予防
- 動線をシンプルにする:無駄のない設計で、往来の負担を軽減
また、将来的な介護を考えるなら、ベッドのまわりやトイレ・浴室に十分なスペースをとり、介護者が動ける余裕を持たせておくと安心です。
車椅子を想定する場合は、廊下幅は少なくとも90cm以上、できれば120cmあると介助しやすくなります。
「平屋は土地が足りないけど、間取りに余裕を持たせたい」という方にこそ、“1階完結の2階建て”という選択肢をおすすめします。
茨城県で老後も安心して暮らせる家づくりを検討している方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
ご要望を丁寧にヒアリングしながら、将来の変化を見据えたプランニングをいたします。
2階建てで老後に後悔しないための注意点|階段・動線・将来の備え

年齢を重ねると、生活のしやすさが家選びの大きなポイントになります。
ここからは、2階建てで老後に後悔しないための注意点について解説します。
後悔の声に学ぶ|2階建てでよくある設計上の注意点
2階建て住宅にお住まいの方からは、「階段の上り下りが負担になった」「寝室が遠くて使いづらい」という声も聞かれます。
若い頃には気にならなかった生活動線が、ライフステージの変化とともに負担に感じられることは、どなたにも起こり得ることです。
例えば1階にリビング、2階に寝室という一般的な間取りでも、体調を崩した際には階段の昇降が大きな負担となり、2階を使わなくなってしまうケースも少なくありません。
このような状況を防ぐためには、「1階に生活機能を集約する」「寝室や水まわりを近くにまとめる」など、将来を見据えた間取り設計が有効です。
暮らしの変化に寄り添う住まいの工夫が、長く快適な生活を支えてくれます。
老後も安全に階段を使うには|設計でできる4つの工夫
2階建てでも、階段の設計に配慮すれば、高齢期も安心して使い続けることができます。
特に以下の4点を意識することが大切です。
- ゆるやかな傾斜にする:1段ごとの高さを抑え、足腰への負担を軽減
- 手すりを両側に設置する:左右どちらの手でも支えられ、転倒や落下のリスクを軽減
- 足元を照らす照明を設置する:階段全体を明るくし、夜間の安全性を確保
- 滑りにくい素材を使う:滑り止め加工や凹凸のある踏み板で、転倒を防止
さらに将来に備えて、昇降機やホームエレベーターが設置できるスペースを確保しておくとより安心です。
今すぐ必要なくても、選択肢があることが安心感のある暮らしを支えます。
将来の変化に備える|リフォームしやすい間取り設計とは
年齢やライフスタイルの変化に備えるなら、「可変性のある間取り」にしておくことが重要です。
例えば、以下のような工夫で、将来のリフォームがしやすくなります。
- 1階に将来の寝室として使える部屋を設ける
- トイレの増設や間仕切りの変更がしやすい構造にしておく
- 水まわりや収納を集中させて、リフォームの手間を減らす設計にする
あとから大きな工事をせずに済むよう、「必要になったとき、無理なく変更できる設計」を前提に考えることが大切です。
ご高齢の方が住みやすい家の設備とは|バリアフリーと断熱・照明の工夫

年齢を重ねるごとに、これまで気にならなかったような小さな段差や室温の変化が、日々の動作に影響を与えることがあります。
ここからは、ご高齢の方が住みやすい家の設備について解説します。
引き戸で閉じ込め防止・開閉を楽に
室内のドアには、できるだけ「引き戸」を採用するのがおすすめです。
開閉時の負担が少ないだけでなく、万が一のときにも閉じ込めを防ぎ、介助がしやすい空間になります。
断熱・ヒートショック対策
冬場、暖かなリビングから冷えたトイレや脱衣所へ移動した際の温度差が引き起こす「ヒートショック」のリスクは、ご家族の健康維持のためにも見過ごせません。
ヒートショック対策には、以下のような設計を意識することが大切です。
- 断熱窓や内窓を活用し、室温を一定に保つ
- 脱衣所やトイレに小型の暖房器具を設置できるようにする
- 家全体で温度差を生まない設計を心がける
断熱性の高い住まいは、快適なだけでなく、大切なご家族の命を守る“住まいの備え”にもなります。
トイレ・浴室の介護対応
これからの暮らしを見据えるなら、水まわりの設計にも安心を組み込んでおくことが大切です。
- トイレなどの開口部は広くし、車椅子でもゆとりを持って出入りできるようにする
- 便座は立ち座りしやすい高さを選ぶ
- 浴室と脱衣所の間も段差をなくし、滑りにくい素材を採用する
- 動線に手すりを設置し、安全に移動できるようにする
このような工夫を取り入れておくことで、将来的に介護が必要になった場合も、住み慣れたご自宅での生活を維持できます。
老後を見据えた住まいの間取り実例|2階建てと平屋どちらでも叶う快適な暮らし

ここからは、老後を見据えた住まいの間取り実例を紹介します。
2階建てと平屋の両方を紹介するので、それぞれの良さを見つけてみてください。
2階建て|1階で完結する暮らしと2階の活用例
こちらは、【延床面積約41坪】の2階建て住宅の間取り実例です。
1階に広々としたLDKと水まわり、将来的に寝室にもできる書斎を配置しています。
生活の中心が1階に集約されているため、年齢を重ねても移動が負担になりにくい設計です。
今は2階の洋室を子ども部屋や趣味スペースとして活用でき、ご家族のライフスタイルに合わせて柔軟に暮らしを楽しめます。


こちらは、【延床面積約41坪】の2階建て住宅の間取り実例です。
水まわりをまとめ、玄関にゆとりを持たせたこちらの住まいは、将来も快適な暮らしを叶える設計です。
和室と広縁は、ご両親との同居や来客時にも柔軟に対応可能で、続き間としても独立した個室としても活用できます。
現在はご家族の団らんや趣味の時間を楽しむ場として、贅沢なひとときを演出します。
中庭からは四季の移ろいを眺めることもでき、心豊かに暮らせますね。


縁側についての詳細は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉縁側の室内(くれ縁など)・屋外(濡縁など)の種類|廊下との違い、メリット・デメリット、おしゃれな事例
こちらは、【延床面積約38坪】の2階建て住宅の間取り実例です。
LDKや水まわり、寝室、和室、仏間などをゆとりを持って配置しています。
将来的に1階だけで生活が完結できるよう、老後のライフスタイルも視野に入れた構成です。
2階は個室を中心としたプライベート空間で、子ども部屋や趣味のスペースとして自由に使えるよう設計されています。
書斎スペースも確保されており、個人の時間も大切にできます。


中には、「新築の際に本格的な仏間を設けたい」という方もいらっしゃると思います。
新築時に仏壇をどうするかについての詳細は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉新築時に仏壇をどうするべきか|配置ルール、建て替えで移動する際の供養・置きたくない場合の対処法など
平屋|ゆとりある動線と個室の独立性に配慮した住まい
こちらは、【延床面積約36坪】の平屋住宅の間取り実例です。
生活の変化に対応できる、ゆとりのある設計です。
玄関近くに和室が配置されており、ご両親との同居や来客用としても重宝します。
洋室は水まわりにも近いので、将来の移動の負担も少なくて済みますね。
今は広々としたウッドデッキでホームパーティーやおうちキャンプを楽しみ、LDKと庭が一体化した開放的な暮らしを満喫できます。
ライフステージに応じて使い方を変えられる、柔軟性の高い住まいです。

おしゃれなウッドデッキの実例は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉リビング続きのおしゃれなウッドデッキ事例|繋がりをフラット・段差ありにする場合のメリット・デメリット
こちらは、【延床面積約41坪】の平屋住宅の間取り実例です。
玄関を中心に左右へと空間が広がり、ご家族それぞれの時間も大切にできる設計です。
浴室や洗面所にもゆとりがあり、将来的な介護にも配慮されたつくりとなっています。
個室の独立性が高いため、子育て中はそれぞれのプライベート空間も確保できます。
今は広々としたLDKでご家族の時間を楽しみ、将来は動線の良さが安心感をもたらしてくれる、長く安心して暮らせる住まいです。

ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった実例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
平屋と2階建て、老後に向いているのはどちらか|比較してわかる選び方

将来を見据えた住まいづくりでは、「平屋」と「2階建て」それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
例えば、平屋は段差がなく移動がしやすい反面、広い敷地が必要で建築費が高くなるケースが多いです。
一方、2階建ては限られた土地でも空間を有効活用でき、プライベートスペースも確保しやすい反面、将来的に階段の上り下りが負担になる可能性もあります。
「今」の暮らしだけでなく、10年後、20年後のライフスタイルをイメージすることが、後悔のない選択につながります。
「平屋でコンパクトに暮らしたい」
「子どもが巣立った後、2階を趣味スペースに活用したい」
このような将来像に合わせて、どちらの形がフィットするかを検討してみてください。
茨城県で将来も安心して暮らせる住まいをお考えの方は、ぜひノーブルホーム粋(SUI)にご相談ください。
一人ひとりのライフスタイルやご不安に寄り添いながら、理想の住まいづくりを丁寧にお手伝いいたします。
まとめ
今回は、将来を見据えた2階建て住宅の間取りについて、実例や設計の工夫を通して紹介しました。
動線や段差、生活空間の配置にひと工夫加えることで、年齢を重ねても安心して暮らし続けられる住まいを実現できます。
この記事が、ご家族皆さまが長く快適に過ごせる住まいづくりのヒントになれば幸いです。