和モダン×ホテルライクな家のつくり方|旅館みたいな家とは違う、非日常を設計で整える
※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
和モダンかつ、非日常的なホテルライクな住まいに憧れつつも、「何を取り入れればその雰囲気になるのかわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
インテリア雑誌やSNSの写真を参考にしてもどこか生活感が出てしまい、理想とのギャップに悩むケースは少なくありません。
実は、和モダンとホテルライクな空間を両立させる鍵は、個々のアイテムではなく、空間全体の設計思想にあります。
そこで今回は、茨城県で伝統的な「和」の住宅を建築している『ノーブルホーム粋(SUI)』が、「和モダン×ホテルライク」を無理なく暮らしに取り入れるためのポイントを、設計の視点からわかりやすく解説します。
表面的な雰囲気だけで終わらせない、本質的な住まいづくりの考え方をお伝えしますので、ぜひ最後までごらんください。
目次
「和モダン×ホテルライク」と旅館風インテリアでは、方向性が違う

和モダン・ホテルライク・旅館風は、似ているようで考え方や重視するポイントが異なります。
まずはそれぞれの特徴を整理し、目指す方向性の違いを理解しておきましょう。
【和モダンの特徴】
- 色数を抑え、余白を大切にした落ち着きのある空間をつくる
- 木や石など、自然素材の質感を活かしたデザインを重視する
- 和の要素を現代的に取り入れ、主張しすぎないバランスを意識する
【ホテルライクの特徴】
- 生活感を極力抑え、整った状態が続く空間を目指す
- 直線的でシンプルな構成により、非日常感を演出する
- 照明や動線計画によって、上質さを感じさせる設計を行う
【旅館風インテリアの特徴】
- 畳や障子、格子など和の要素を前面に取り入れる
- 情緒や趣を重視し、和の雰囲気をわかりやすく表現する
- 落ち着きや懐かしさを感じさせる空間づくりを意識する
以上から考えると、「和モダン×ホテルライク」は、現代的な和と非日常感を融合させるスタイルであることがわかります。
旅館風とは、和の見せ方や空間の整え方に明確な違いがあるのです。
「和モダン×ホテルライク」は玄関前から始まる|非日常への切り替え

和モダン×ホテルライクな住まいでは、帰宅して外観を目にした瞬間に、気持ちが自然と切り替わることが重要です。
この第一印象が、住まい全体の上質感を左右します。
外観で意識したいのは、プライバシーを守りながら品格を保つことです。
軒の深さや格子、外構によって視線を穏やかに遮ることで、外と内に心地よい距離が生まれます。
また、玄関前にアプローチや植栽を設けることで、日常から住まいの世界観へと気持ちを切り替える“間”を演出できます。
こちらは、深い軒と縦格子がつくる陰影が美しい外観の事例です。
植栽とアプローチを組み合わせることで、帰宅時から非日常を感じられる設計になっています。

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「和モダン×ホテルライク」な内装をつくる7つの設計ルール

和モダン×ホテルライクな内装は、特別な家具や高価な素材を使えば完成するわけではありません。
ここでは、内装づくりで意識したい7つのルールを理由とともに整理します。
色の数を減らす|空間が一瞬で整って見える
色数を抑えることで、空間全体が一つのまとまりとして認識されやすくなります。
入った瞬間に空間全体が整って見えることが、ホテルライクな印象につながります。
こちらは、色のアクセントを最小限にとどめ、木の質感と間接照明のやわらかな光を主役にした事例です。

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素材を絞る|質感が主役になる
使う素材を限定することで、一つひとつの質感が際立ちます。
装飾に頼らなくても上質さが伝わるため、和モダン×ホテルライクらしい静かな高級感が生まれます。
こちらは、木と石を主役に素材数を絞り、空間全体に統一感を持たせた事例です。

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収納を隠す|空間の完成度を保てる
物が視界に入らないことで、空間の完成形が崩れにくくなります。
常に同じ景色を保てることが、ホテルのような非日常感を支えます。
こちらは、家電や日用品をすべて扉付き収納に収め、視界に入る要素を最小限に抑えた内装の事例です。

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間接照明で陰影を演出する|夜の表情が変わる
照明を天井の折り上げ部分や壁面の上部に仕込むことで、光源を隠しながら空間全体を柔らかく照らせます。
昼と夜で印象が切り替わる点も、ホテルライクな魅力の一つです。
こちらは、天井や壁面に間接照明を仕込み、光源を視界から外した内装の事例です。

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家具を低くする|余白が生まれる
家具の高さを抑えることで、視線が上へ抜けやすくなり、空間に広がりが生まれます。
圧迫感を与えにくいため、落ち着いた印象につながります。
こちらは、ロースタイルのソファと低めの家具で視線の高さをそろえ、天井までの広がりを強調した内装の事例です。

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和の要素を入れすぎない|ホテルライクとのバランスを取る
和の要素を控えめに使うことで、主張しすぎないバランスが取れます。
ホテルライクな雰囲気を保ったまま、和モダンらしさを添えられます。
こちらは、和のアクセントを格子のみに絞って取り入れ、すっきりと内装をまとめた事例です。

〈関連ページ〉庭とアプローチでお客様を楽しませる家
余白を残す|非日常感が続く
部屋に多くの物を置かないことで、空間に静けさが生まれます。
この余白があることで、和モダン×ホテルライクな世界観が長く保たれます。
こちらは、あえて家具や装飾を最小限に抑え、余白そのものをデザインとして活かした内装の事例です。

〈関連ページ〉庭とアプローチでお客様を楽しませる家
「もっと和モダンな内装を見てみたい」という方は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉おしゃれな和モダンの家・内装実例|レトロでかっこいい部屋の作り方、コーディネートのポイントを解説
茨城県で和モダン×ホテルライクな家を、見た目だけでなく暮らしの中で成立させたい方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
素材選定から照明、造作、余白設計までを一体で考え、理想の世界観を設計から丁寧にご提案いたします。
ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
「和モダン×ホテルライク」の完成度を高める間取り|旅館みたいな家との違い

和モダン×ホテルライクな住まいの完成度は、空間の使い方や人の動きを前提とした間取りでも大きく変わります。
間取りを押さえることで、雰囲気だけのホテルライクから一段上の完成度を目指せます。
回遊動線で生活感を分散させる
ホテルライクな空間では、人の動きが一か所に溜まらないことが重要です。
行き止まりが多いと物や動きが集中し、生活感が目立ちます。
回遊動線を取り入れることで視線や動作が分散され、空間全体が常に整った印象を保てます。
玄関→洗面→収納を一直線につなぐ
帰宅後の動線がスムーズだと、上着や荷物がリビングに持ち込まれにくくなります。
玄関→洗面→収納までを一直線、または回遊できる配置にすることで、生活の痕跡を表に出さず、美しさを維持できます。
畳スペースは「見せる・隠す」を使い分ける
畳を常に見える位置に配置すると、旅館のような印象が強まります。
引き戸や段差、視線の角度で必要なときだけ見せる設計にすることで、和の要素を適度に取り入れられます。
水回りの配置で非日常感を高める
洗面や浴室は生活感が出やすい場所です。
廊下の途中や個室のように配置し、日常の動きと切り離すことで、ホテルのような落ち着きが生まれます。
このように、和モダン×ホテルライクな住まいは、「家具を真似る」から「間取りで整える」へ進むことで、高い完成度に近づけることが可能です。
中には、「もっと旅館風の家も見てみたい」という方もいらっしゃると思います。
旅館のような雰囲気を前面に出した住まいについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
〈関連ページ〉旅館みたいな家の外観・インテリア事例|和モダンの高級旅館・温泉旅館のような部屋づくりのポイント
部屋別|「和モダン×ホテルライク」のつくり方

和モダン×ホテルライクのつくり方を、部屋別に整理します。
■ リビング
リビングは、視線が抜ける家具の配置を意識しましょう。
背の高い収納や主張の強い家具を避け、壁面は装飾を控えて素材や陰影で魅せることで、空間にゆとりが生まれます。
和モダンのリビングの詳細や事例は、こちらの記事も参考にしていただけます。
〈関連ページ〉かっこいい和モダンのリビング実例|レトロ・ナチュラル・北欧風など和モダンコーディネートの作り方
■ 寝室
寝室は、照明とベッドの配置が印象を決める鍵になります。
ベッドを壁付けにすることで、限られたスペースでも空間に余白が生まれ、非日常感が高まります。
また、天井照明を極力避け、間接照明や足元灯を中心に配置することで、ホテルのような落ち着いた雰囲気を演出することが可能です。
■ 和室
和室は、旅館に寄せすぎないバランスが重要です。
和の意匠が強く出る畳や格子は最小限に抑え、リビングとのつながりを意識することで、和モダン×ホテルライクな空間が成立します。
■ 洗面所・浴室
洗面所や浴室は、収納を隠し、素材や照明を統一することで、生活感を抑えた美しい空間に整います。
「和モダン×ホテルライク」で後悔しやすいポイント|おしゃれだけでは住めない

和モダン×ホテルライクな住まいは美しく整う反面、その状態を保つための配慮も必要です。
見た目だけでなく、暮らしの中でどう維持するかを考えましょう。
- 維持に手間がかかる:つくり上げた魅力を保つには、こまめな掃除や片付けが必要
- 収納が不足しやすい:生活感を隠す設計を優先すると、物の置き場に困ることがある
- 模様替えの自由度が下がる:世界観を固定しすぎると、家具や小物の選択肢が限られる
- 費用が上がりやすい:素材や造作にこだわるほど、建築費が高くなりやすい
和モダン×ホテルライクを心地よく続けるためには、デザインと維持のしやすさのバランスを考えることが重要です。
中古・賃貸住宅でも「和モダン×ホテルライク」はできるのか

中古住宅や賃貸住宅でも、工夫次第で和モダン×ホテルライクな雰囲気を取り入れることはできます。
色数を抑えた家具選びや、間接照明の追加、生活感が出やすい物を隠す収納を意識するだけでも印象を近付けることが可能です。
ただし、間取りや天井高、建具の変更には限界があるため、完成度には差が出やすくなります。
本格的な和モダン×ホテルライクを求める場合は、設計段階から計画できる新築の方が実現しやすいといえます。
「和モダン×ホテルライク」な家を叶えるなら、実績が豊富な施工会社を選ぶ

和モダン×ホテルライクな住まいは、インテリアのセンスだけで完成するものではありません。
色や素材、照明、間取りを別々に考えるのではなく、空間全体を一つの設計としてまとめる力が求められます。
そのためには、素材選定から造作、余白の取り方、和の要素の扱い方までを同時に検討できる設計力が重要です。
ノーブルホーム粋(SUI)は、見た目の美しさだけでなく、「暮らしの中で整い続けるデザイン」を、設計から丁寧につくり上げています。
茨城県で和モダン×ホテルライクな住まいを、雰囲気だけで終わらせず設計から丁寧に形にしたい方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
ご家族の暮らし方や理想の世界観をヒアリングしながら、最適な住まいづくりをご提案いたします。
まとめ
今回は、和モダン×ホテルライクな住まいを実現するための考え方や設計のポイントについて、外観・内装・間取りの視点から施工事例を交えつつ解説しました。
雰囲気やインテリアを真似るだけでなく、動線や余白、生活感の扱い方まで含めて空間全体を整えることで、非日常感と暮らしやすさを両立した住まいが実現できます。
今回の内容が、理想の住まいづくりに向けてのヒントになれば幸いです。

