
静けさに、心がほどける。
モルタルの床に、光がすっと伸びる。
研究施設に隣接している独特な背景が広がる敷地。
この立地を味方に、「開く」と「閉じる」のバランスを丁寧に整えた平屋が完成しました。
外に対しては控えめに、けれど、光と風は心地よく通す。
その絶妙な“抜き加減”が、この住まいの静かな豊かさをつくっています。
室内に入ると、まず目に留まるのがモルタル仕上げの床。
玄関からLDKまで、素材のトーンが美しく繋がり、空間全体に一体感を与えます。
ご家族の皆さまにとっても、この選択は少し意外だったそう。
けれど完成した空間を前に、深く納得されていたのが印象的でした。
空間の中心には、オーダーキッチンと薪ストーブ。
造作の建具や家具がそれをやわらかく引き立て、暮らしに豊かなリズムをもたらします。
奇をてらわず、けれどセオリーにも縛られない。
そんなご家族の感性が、この住まいに“唯一の正解”をもたらしてくれました。
家づくりのポイント
造作家具をふんだんに取り入れた唯一無二の住まい
・洗面化粧台
・収納ベンチ(ヌック)
・書斎カウンター+壁面収納
・TVボード(壁面埋込)
・建具、障子(和室、主寝室)
・洗面作業台
・薪ストーブ:Dovre
仕様
素材
設備
担当スタッフ

柳澤 好志
「言葉にしきれない、けれど確かに“良い”と感じる空間」
この家づくりでは、その感覚に何度も立ち返りました。
一つひとつの選択に、お客様の美意識と暮らしへの想いがしっかりと反映されていて、打ち合わせのたびに完成が楽しみになる住まいでした。
細部まで行き届いたその感性が、この家全体の空気感をつくり上げています。