2026年「GX補助金の条件」を完全解説|GX志向型住宅の対象を3分でチェック

2026年「GX補助金の条件」を完全解説|GX志向型住宅の対象を3分でチェック

※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

2026年のGX補助金について調べている方の中には、「どんな条件を満たせば対象になる?」「GX志向型住宅って何が必要?」「自分の家づくりは補助金を使えるの?」といった疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、茨城県で高性能住宅を数多く手がけてきた『ノーブルホーム粋(SUI)』が、2026年のGX補助金の条件を中心に、対象となる人・住宅性能・注意点を整理して解説します。

なお、本記事でいう「GX補助金」とは、正式には「住宅省エネ2026キャンペーン」の一環として実施される、GX志向型住宅を対象とした補助金制度のことです。

また、本記事のGX志向型住宅の性能要件は、国土交通省が12月17日に公表した「みらいエコ住宅2026事業」の最新資料に基づいています

制度は今後見直される可能性があるため、最新の発表にあわせて随時情報を更新していきます。

補助金を上手に活用しながら後悔のない家づくりを進めるために、ぜひ最後までごらんください

2026年GX補助金とは|住宅省エネ2026キャンペーンの一環

2026年GX補助金とは|住宅省エネ2026キャンペーンの一環

2026年のGX補助金とは、国が実施する「住宅省エネ2026キャンペーン」の一環として設けられた、GX志向型住宅を対象とした補助金制度です。

正式には「みらいエコ住宅2026事業」という名称で、省エネ性能の高い住宅の普及を目的としています。

この制度の中心となるのが、「GX志向型住宅」です。

2026年GX志向型住宅の補助金制度のポイント
対象:新築住宅(注文住宅・分譲住宅)
目的:2050年カーボンニュートラルに向けた脱炭素・省エネ推進
特徴:長期優良住宅やZEH水準よりも高い省エネ性能が求められる

性能要件は厳しめですが、条件を満たせば高額の補助を受けられる制度です。

2026年のGX補助金は、早い段階で対象かどうかを見極めることが、後悔しない家づくりにつながります。

ただし、今後内容が変更になる可能性もあるため、検討中の方は公式サイトで最新情報をあわせて確認してください。

2026年「GX補助金の条件」を3分で判定|まずはセルフチェック

2026年「GX補助金の条件」を3分で判定|まずはセルフチェック

詳しい条件の前に、まず以下のチェック項目を確認してみましょう。

3分で「条件に該当するか」の目安がわかります。

【セルフチェックリスト】

□新築住宅である

□GX志向型住宅として設計予定

□断熱等性能等級6以上

□一次エネルギー消費量が基準以上削減できる見込み

□太陽光発電・HEMS(※)の設置を検討している

□着工(基礎工事)が2025年11月28日以降

※HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム):家庭内のエネルギー使用状況を見える化し、効率よく管理・制御する仕組み

【チェック結果別の行動案】

  • 5項目以上
    対象になる可能性が高い→この記事で詳細を確認し、施工会社に相談を
  • 3〜4項目
    条件を満たせる可能性あり→特に「性能基準」の詳細確認が必要(後述)
  • 2項目以下
    GX志向型住宅は難しい→長期優良住宅・ZEH水準住宅も検討を

なお、最終的な可否は設計内容や申請状況によって決まります

「あと1つ足りない」というケースが多いため、早めに条件を整理しておくことが重要です。

2026年GX補助金の条件①|対象となる人・期間

2026年GX補助金の条件①|対象となる人・期間

ここからは、2026年のGX志向型住宅において、補助金の対象となる人や期間の条件を具体的に解説します。

まずは「誰が対象になるのか」「いつの工事が対象になるのか」といった、判断の土台となるポイントから確認していきましょう。

対象となる人・世帯

2026年のGX補助金は、世帯要件が設けられていない点が大きな特徴です。

年齢や家族構成に関係なく、性能基準を満たせば申請できます。

一方、性能基準は高めに設定されているため、「誰でも簡単に当てはまる制度」ではありません。

まずは、住宅性能をクリアできるかどうかを基準に考えることが重要です。

対象となる期間|着工時期でNGになるケースも

2026年のGX補助金では、「契約日」ではなく「着工日」が基準です。

【対象となる着工日】

  • 2025年11月28日以降に基礎工事に着手した新築住宅

これより前に着工した場合や、申請前に工事が進みすぎた場合は対象外となります。

2026年GX補助金の条件②|GX志向型住宅の性能基準

2026年GX補助金の条件②|GX志向型住宅の性能基準

GX志向型住宅として認められるには、以下3つの性能基準をすべて満たす必要があります。

  • 断熱等性能等級6以上
  • 一次エネルギー消費量35%以上の削減(※)
  • 高度エネルギーマネジメント設備の導入

※再生可能エネルギーを含む場合は地域によって削減率が異なる

これらは地域区分や設備構成によって異なるため、設計内容ごとの確認が必要です。

断熱等性能等級6以上が基準ライン

まず、断熱等性能等級6以上が必須条件です。

これは、従来の省エネ基準よりもワンランク、もしくはツーランク上の水準にあたります。

ここで注意したいのは、等級6が全国一律の基準ではない点です。

日本は地域ごとに気候条件が異なるため、地域区分に応じて求められる断熱性能の中身も変わります。

同じ等級6であっても、寒冷地と温暖地では、壁や窓の仕様、断熱材の厚みなどの設計内容が大きく異なるケースがあります。

そのため、カタログ上の性能だけで判断せず、建築予定地に合った断熱計画ができているかを確認することが重要です。

一次エネルギー消費量の削減

次に、一次エネルギー消費量の削減です。

一次エネルギー消費量とは、冷暖房や給湯、照明など、住宅で使われるエネルギー量をまとめた指標のことを指します。

GX志向型住宅では、建築地の地域区分に応じて、以下の削減率を満たす必要があります。

対象地域再エネ除く再エネ含む
下記以外の地域35%以上100%以上
寒冷地又は低日射地域75%以上
都市部狭小地等又は多雪地域要件なし

※再生可能エネルギー:太陽光など自然の力を利用して繰り返し使えるエネルギーのこと

茨城県の多くは「下記以外の地域」に該当するため、求められる削減率は以下のとおりです。

  • 再生可能エネルギーを除く場合:35%以上
  • 再生可能エネルギーを含む場合:100%以上

単に設備を省エネ仕様にすればよいわけではなく、省エネ基準と比べてどれだけ削減できているかが判断材料になります。

設備の組み合わせ次第で結果が大きく変わるため、設計段階から省エネ計算を行い、削減率を確認しておく必要があります。

高度エネルギーマネジメント設備の導入|HEMSが必須

GX志向型住宅では、高度エネルギーマネジメント設備の導入が必須要件とされており、その中心となるのが「HEMS(※)」です。

HEMSを通じて太陽光発電設備の発電量などを把握したうえで、冷暖房や給湯といった住宅内の設備を制御できる仕組みが求められます。

そのため、実務上はHEMSを前提に太陽光発電を組み合わせる設計が必要になります。

「太陽光だけ先に載せる」「HEMSは後で検討する」といった進め方では、要件を満たせないケースが少なくありません。

補助金を確実に活用するには、設計初期から高度エネルギーマネジメントを組み込むことが重要です。

※HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム):家庭内のエネルギー使用状況を見える化し、効率よく管理・制御する仕組み

住宅性能は検討項目が多く、個人が資料だけで正確に判断するのは簡単ではありません。

茨城県でGX志向型住宅の性能要件について迷っている方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。

性能基準と設計の両面から確認し、補助金を活かした最適なプランをご案内いたします

2026年GX補助金の条件③|補助額と他制度との違い

2026年GX補助金の条件③|補助額と他制度との違い

ここでは、GX志向型住宅を中心に、他の住宅制度との違いを整理しながら確認していきましょう。

GX志向型住宅・長期優良・ZEH水準の比較

混同しやすいのが、GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅の違いです。

それぞれの補助金額と条件は、主に以下のとおりです。

住宅区分補助額(カッコ内は1~4地域※1)性能要件世帯要件
GX志向型住宅110万円(125万円)・断熱等級6以上
・一次エネ35%削減
・太陽光+HEMS必須
なし(全世帯対象)
長期優良住宅・75万円(80万円)
・古家除却有95万円(100万円)
・長期優良住宅の認定
・断熱等級5以上
・一次エネ20%削減など
・子育て世帯(※2)
・若者夫婦世帯(※3)
ZEH水準住宅・35万円(40万円)
・古家除却有55万円(60万円)
・断熱等級5以上
・一次エネ20%削減
・太陽光発電設備の設置など
同上

※1:1〜4地域=北海道・東北・北陸などの寒冷地
※2:18歳未満のお子さまを持つ世帯
※3:夫婦いずれかが39歳以下の世帯

性能要件が厳しいGX志向型住宅ほど、補助額が高く設定されています。

茨城県は1〜4地域に該当しないエリアが多いため、補助金額が110万円となるケースが一般的です。

ただし、最終的な地域区分は建築予定地で確認してください

長期優良住宅やZEH水準住宅は比較的達成しやすい基準となっているものの、世帯要件があるため対象者が限られます。

国の補助金とあわせて、茨城県や市の補助金も賢く利用することで、さらに費用の負担を抑えられます。

茨城県、つくば市で使える補助金については、こちらの記事をご確認ください。

どれを選ぶべきか、判断の目安

どの制度を選ぶかは、家づくりで何を優先したいかによって変わります。

GX志向型住宅を選んだ方がいい人
・高性能住宅を建てたい方
・子育て世帯、若者夫婦世帯の条件に当てはまらない方
・自由な間取り、大空間を快適に保ちたい方
・長期的な光熱費削減を重視する方
長期優良住宅・ZEH水準を選んだ方がいい人
・子育て世帯、若者夫婦世帯に該当する方
・初期費用をできるだけ抑えたい方
・性能要件を緩めに設定したい方

「補助金額が高い方がお得」と考えがちですが、GX志向型住宅は初期投資も大きくなります

重要なのは、ご自身の暮らし方や予算に合った性能レベルを選ぶことです。

ただし、2026年以降は省エネ基準がさらに厳格化される見通しもあるため、将来的な資産価値を考えると高性能住宅を選ぶメリットは大きいといえます。

住宅を購入する際は、支払い方法も気になるところだと思います。

現金一括での支払いを検討中の方は、こちらの記事をご確認ください。

〈関連ページ〉現金一括で住宅購入するときの支払い方法|住宅ローン減税とどっちが得か&デメリットも解説

2026年GX補助金はどうなるのか|終了・今後の見通し

2026年GX補助金はどうなるのか|終了・今後の見通し

GX補助金は、2025年で終了する制度ではなく、2026年も「住宅省エネキャンペーン」の枠組みの中で実施されます。

GX(グリーントランスフォーメーション)政策は国の中長期的な取り組みであり、住宅分野の補助制度も、年度ごとに内容を調整しながら継続される流れにあります。

GX補助金で今後注意したいポイント

今後も制度が続く可能性は高い一方で、以下の点には注意が必要です。

  • 毎年同じ条件が続くわけではない
  • 予算に到達すると受付が早期に終了する場合がある
  • 名称や補助対象、性能要件は年度ごとに見直される

前年の制度を前提に進めてしまうと、条件から外れてしまう可能性があります。

その年の条件を確認したうえで計画を立てましょう。

GX補助金に関するよくある疑問|「2026年の申請」や「2027年の継続」について

GX補助金については、以下のような疑問が多く見られます。

◆GX補助金は終了しますか?

→終了予定はなく、2026年も「みらいエコ住宅2026事業」として実施されます。

ただし、制度名や条件は変更される可能性があります。

◆2026年のGX補助金の申請開始時期はもう発表されていますか?

→国土交通省の資料によると、GX志向型住宅を含む「みらいエコ住宅2026事業」は、2026年3月下旬頃から交付申請開始予定とされています。

申請状況については、住宅省エネキャンペーンの事務局ホームページで更新される見込みです。

◆GX補助金は2027年度も続きますか?

→継続の可能性は高いものの、脱炭素政策の流れから、条件はより厳しくなる傾向が予想されます

補助金を前提にする場合は、続くかどうかよりも「今の条件で建てられるか」を基準に判断することが大切です。

GX補助金の条件を確実に満たすには「施工会社選び」が重要

GX補助金の条件を確実に満たすには「施工会社選び」が重要

2026年のGX補助金の条件を確実に活用するには、「設計・性能・申請」を同時に管理できる施工会社選びが重要です。

給付を受けるには、以下の4点をすべて満たす必要があります。

GX補助金を活用するために必要なこと
1.設計段階で性能条件をクリアしていること
2.性能計算や証明書を正しく取得できること
3.申請スケジュールと着工時期を適切に管理できること
4.施工会社が事業者としての要件を満たしていること

GX志向型住宅の補助金は、住宅の性能だけでなく施工会社(事業者)側の要件も定められています。

そのため、「性能条件を満たしている家」であっても、事業者が要件を満たしていなければ補助金は申請できません

ノーブルホーム粋(SUI)には、以下のような強みがあります。

ノーブルホーム粋(SUI)の強み
・GX志向型住宅を扱う事業者として登録
・高断熱・高性能住宅の施工実績が豊富
・性能に加え、デザインや意匠性を両立した提案が可能
・補助金を見据えた設計やスケジュール管理にも対応可能

GX補助金を活用した家づくりでは、「どんな家を建てるか」だけでなく、「どの施工会社に依頼するか」も重要なポイントです。

茨城県でGX補助金を活用し、安心して家づくりをしたい方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。

性能要件やスケジュールを踏まえたうえで、補助金を見据えた最適な住まいづくりをご提案いたします

まとめ

今回は、2026年のGX補助金の条件を中心に、GX志向型住宅の対象要件や注意点、家づくりで押さえておきたいポイントを解説しました。

制度の内容を正しく理解し、設計やスケジュールを早めに整えることで、補助金を活かした住まいづくりがしやすくなります

今回の情報が、GX補助金を上手に活用しながら理想の住まいを実現するための参考になれば幸いです。