『秋の実りをいただく茶道体験』開催レポート

10月18日、「秋の実りをいただく茶道体験」を開催いたしました。

当日の様子を、少しだけご紹介させていただきます。

▮扇子に込められた意味

今回の茶道体験でお配りしたのは、扇子でした。

扇子には“結界”としての意味があり、茶室に入る際には心を整え、一線を引くための道具とされています。

たった一つの所作にも、相手への敬意や空間を大切にする日本の美意識が息づいており、その奥深さを改めて感じるひとときでした。

▮うさぎの和三盆

秋といえばお月見。今回のお茶菓子には、まさにその季節を感じさせる“うさぎ”の形をした和三盆をご用意しました。

口に含むとふわりとほどけ、やさしい甘みが広がります。

かわいらしさの中に、和の上品さが感じられるお菓子でした。

▮初めてのお抹茶体験

今回はご自身でお茶を点てる体験に加え、初めてお抹茶をいただくという方もいらっしゃいました。

和室いっぱいに広がる抹茶の香り、茶筅の「シャカシャカ」という音。

そのすべてが心を静かに整えてくれるような、穏やかな時間となりました。

▮2回目の茶道体験を終えて

体験を終えたお客様の穏やかな笑顔を見ていると、“日本文化の本質”に少し触れられたような気がしました。

茶道には、相手を思いやる“心遣い”の精神が随所に感じられます。

流行に追われる日々の中で、立ち止まり、自分の心を整える時間の大切さを改めて感じる一日となりました。