おしゃれな和風建築の実例集|外観・内装・価格相場と失敗しない工夫

※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

和風建築には、伝統的な美しさと四季を楽しむ暮らしの魅力がある一方で、「冬は寒くない?」「現代的なデザインにも合う?」といった性能やデザインに関する不安を抱く方も少なくありません。

そこで今回は、茨城県で和の意匠と現代性能を両立させた住まいを手がける『ノーブルホーム粋(SUI)』が、「和風建築の特徴や外観・内装・間取り実例」「費用相場や失敗を防ぐ工夫や施工会社選び」について解説します。

憧れを詰め込んだ豊かな暮らしを実現するために、ぜひ最後までごらんください

和風建築の歴史と住宅の特徴

和風建築の歴史と住宅の特徴

和風建築は、日本の気候や暮らしに合わせて発展してきた住宅様式です。

時代ごとに工夫が凝らされ、現代まで引き継がれています。

代表的な歴史的建築様式には、主に以下のようなものがあります。

様式特徴
書院造武家屋敷に見られる格式ある造り。客間や公式の場で使われることが多い
数寄屋造茶室に由来し、自然素材を活かした簡素で洗練された造り。茶室や住居など幅広く使われる
町家細長い敷地に合わせた庶民的な住まい。商家や都市部の住宅に多い

こうした様式のうち、現代の住宅にも受け継がれているのは以下のような点です。

  • 木材の多用:自然の温もりを感じられ、経年変化も楽しめる
  • 塗り壁(代表例:漆喰):結露やカビを防ぎながら、落ち着いた質感を演出できる
  • 深い庇(ひさし)や縁側:夏は強い日差しを遮り、冬は暖かさを取り込める
  • 引き戸や障子、ふすま:空間を自在に仕切り、風通しや採光を調整できる
  • 土間の活用:玄関などに設けて外と内をつなぎ、収納や作業にも使える
  • 庭や外構との一体化:四季の移ろいを感じられる

国土交通省の「和の住まいの推進」施策では、伝統的意匠や工法が重視され、地域文化と建築のバランスを保つ住まいづくりが後押しされています。

こうした要素を活かしつつ断熱性や耐震性を高め、近年では洋風のデザインと調和させた「和モダン住宅」も注目されています。

伝統と最新性能を組み合わせながらも幅広くアレンジできる点が、和風建築の大きな魅力です。

和風建築の外観デザイン実例|格子・庇・植栽でつくるおしゃれな家

和風建築の外観デザイン実例|格子・庇・植栽でつくるおしゃれな家

和風建築の外観の最大の魅力は、伝統的な美しさと自然との調和です。

ここからは、和風建築を得意とするノーブルホーム粋(SUI)の実例を交えながら、おしゃれな外観デザインについて解説します。

伝統美を活かした外観デザイン実例

格子や庇を取り入れるだけで、外観は一気に和の趣をまといます。

これらは昔から、日差しを和らげて風を通し、視線をやわらかく遮る役割を果たしてきた工夫の一つです。

例えば、玄関先に格子を設ければ、外からの視線を防ぎつつ内側からは光と風を感じられます

〈関連ページ〉小上がり和室と格子のある伸びやかな平屋

深い庇や縁側を組み合わせれば、雨の日でも外とのつながりを楽しむことが可能です。

〈関連ページ〉数寄屋門のある平屋

植栽を添えれば四季の移ろいが映え、美しさの際立つ外観に仕上がります。

〈関連ページ〉粋-suiつくば展示場

現代的にアレンジした新築和風モダンの実例

現代の和風建築は、直線的でシンプルな外観を意識することで、洗練されたモダンな印象になります。

伝統建築では瓦屋根や塗り壁が用いられてきましたが、現代では屋根をフラット気味にし、外壁の凹凸を抑えてすっきり見せるのが特徴です。

例えば、漆喰調に仕上げたベージュの外壁に細身の木格子を合わせ、屋根をフラットに整えると、和の趣を残しながらも現代的で洗練された印象を演出できます。

〈関連ページ〉オーダー収納家具と素材にこだわった平屋

直線を強調した「黒壁×木格子」の組み合わせに、四季を彩る植栽を添えれば、存在感のある和モダンの外観に仕上がります。

〈関連ページ〉環を描く和の家

和モダン住宅の外観実例詳細は、こちらの記事で確認できます。

〈関連ページ〉【和モダンの外観実例】ベージュ編|外壁・屋根の色・外構などの合わせ方、おしゃれな外観のつくり方を解説

和風建築の内装デザイン実例|畳・障子・床の間を現代的に活かす方法

和風建築の内装は、伝統的な要素を取り入れることで落ち着きと安心感が生まれます。

ノーブルホーム粋(SUI)の実例とともに、和風建築の内装の特徴と、現代にも活かせる工夫について解説します。

内装の基本要素|畳・障子・床の間

畳や障子、床の間は、和風の住まいを象徴する欠かせない要素です。

  • :くつろぎやすく、素足で過ごす心地よさを与える
  • 障子:光をやわらかく取り込み、昼は明るく夜は落ち着いた雰囲気を演出
  • 床の間:花や掛け軸、アートを飾れば、生活に小さな非日常を添えられる

〈関連ページ〉おもてなしの家

例えば、障子越しに柔らかな光が畳の部屋に広がると、それだけで安らぎの場が完成します。

〈関連ページ〉日本伝統の照明が映える家

こうした伝統的な要素を加えるだけで、暮らしに自然な安らぎをもたらしてくれるのです。

暮らしやすさを重視した内装実例|小上がり・続き間

暮らしやすさを追求するなら、小上がりや続き間を取り入れるのが効果的です。

小上がりはLDKの一角に設ければ、腰掛けや読書の場所に、お子さまの遊び場にも活用できます。

設計によって床下収納も確保できるので、実用性も抜群です。

〈関連ページ〉小上がり和室と格子のある伸びやかな平屋

続き間は、扉を開ければ広い空間に、閉めれば独立した部屋に早変わりします。

ご親族が集まるときは大広間に、普段は個室として使うなどシーンに合わせて使い分けられます

〈関連ページ〉銅板屋根が美しい和の邸宅

和風建築を現代の暮らしに活かすには、実用性・柔軟性を備えた間取りがポイントです。

和風屋敷の間取り・内装については、こちらの記事をご確認ください。

〈関連ページ〉和風屋敷の間取り・内装事例|武家屋敷や公家屋敷の造りを現代の住宅に取り入れる&快適性を高める方法

和風建築の間取り実例|平屋・2階建ての暮らしやすい工夫

和風建築は、世代によって求める暮らしやすさが変わります。

子育て世代やシニア世代、それぞれに合った間取りの工夫を取り入れることで、快適な住まいを実現できます。

子育て世代に合う平屋の和風建築

子育て世代には、生活のすべてがワンフロアで完結する平屋住宅が選ばれています。

階段がないため小さなお子さまも安心して動き回れ、ご両親の目が届きやすいのが大きなメリットです。

平屋は動線がシンプルなので、お子さまが成長してからも暮らしやすさを維持できます。

お子さまの成長とともに、木材の色合いや質感の経年変化を楽しめるのも、和風建築ならではの魅力です。

シニア世代に合う2階建ての和風建築

一般的にシニア世代には平屋が好まれますが、2階建てでも工夫すれば快適に暮らせます

例えば寝室や浴室、トイレを1階にまとめ、日常生活で階段を使わずに完結できるようにすれば安心です。

縁側やウッドデッキを取り入れると、屋外に出なくても季節の移ろいを楽しめ、心にもゆとりが生まれます。

年齢を重ねても住みやすい家の詳細は、こちらの記事をご確認ください。

〈関連ページ〉【高齢者が住みやすい家】2階建ての間取り実例|後悔しない工夫や平屋のケースも紹介

茨城県で和風建築をご検討中の方は、ぜひノーブルホーム粋(SUI)にご相談ください。

伝統と現代性能を融合させたプランで、ご家族の暮らしに寄り添う理想の住まいを実現いたします

ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった実例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。

和風建築住宅の価格と費用相場

和風建築住宅の価格と費用相場

2024年度の住宅金融支援機構『フラット35利用者調査』によると、茨城県における注文住宅全体の平均価格は約3,740万円、坪単価は約106万円とされています。

【一般的な相場の一例】

  • 30坪:3,000万〜4,000万円前後
  • 40坪:3,500万〜5,000万円前後

和風建築で高級材を使う場合や意匠性を重視する場合には、さらにコストが上がる傾向があります。

そのため、余裕をもった計画を立てるためには、本体工事費を約120万円/坪程度で見込んでおくと安心です。

価格が上がりやすいポイント

和風建築では、素材や造作、外構にこだわるほど費用が増えやすくなります。

木格子や床の間などの造作家具、塀や門構え、庭の植栽を丁寧に設計すると、数百万円単位で費用が追加になることもあります。

庭や外構まで含めた設計は和風建築の特徴のため、内装だけでなく庭づくりまで含めた予算計画が大切です。

費用を抑えるためにできる工夫

費用を抑えるには、以下の工夫が効果的です。

  • 標準仕様の中でデザインを工夫する
  • 高級素材はアクセントとして部分的に使う
  • 外構や植栽をシンプルにまとめる
  • 補助金や減税措置を利用する
  • 施工会社のプランを比較検討する
  • 土地価格を抑えやすい郊外に建てる

中でも、国の補助金制度である「子育てグリーン住宅支援事業」や「給湯省エネ2025事業」は、省エネ住宅や設備の導入費用を軽減できるため有効です。

自治体独自の補助金制度もあるので、事前に確認しておきましょう。

優先順位を整理し、補助金を上手に取り入れることが、満足度の高い住まいづくりにつながります。

茨城県や各自治体の補助金制度の詳細は、こちらの記事をご確認ください。

〈関連ページ〉【2025年】茨城県で住宅新築・リフォームする際の補助金一覧|国の減税制度や移住支援金も紹介
〈関連ページ〉【2025年】つくば市の住宅補助金まとめ|新築・リフォーム・エコキュートにも交付
〈関連ページ〉【2025年】水戸市の住宅補助金まとめ|新築・リフォーム・引っ越しで使える制度を紹介
〈関連ページ〉【2025年】ひたちなか市の住宅補助金一覧|新築・リフォーム・移住支援制度を徹底解説

和風建築のデメリットと改善策

和風建築のデメリットと改善策

和風建築は趣がある反面、「光が入らず暗いのでは?「冬は寒いのでは?」といった不安の声が聞かれることも少なくありません。

ここからは、和風建築のデメリットを整理し、現代的な工夫で快適に暮らす方法を紹介します。

よくある失敗と快適に暮らすための工夫

和風建築でよくある失敗例と、事前にできる改善策は主に以下のとおりです。

項目和風建築のデメリット・失敗例改善策
採光採光が不十分だと室内が暗くなりやすい・大きな窓を設ける
・高窓や天窓を取り入れる
断熱断熱性能が低いと冬の寒さが厳しい・高断熱材を使用する
・二重サッシや内窓を導入する
・庇を深くして夏冬の温度差を緩和する
維持木材や塗り壁のメンテナンスが必要・檜や杉など耐久性の高い木材を選ぶ
・木材に自然塗料や防蟻・防腐処理を施す
・定期的に点検を受け、早めに補修する
印象工夫がないと古めかしい印象になる・格子を細身にしてシャープさを出す
・外壁を漆喰調やベージュ系でまとめる
・金属やガラスなど異素材をアクセントに使う

和風建築は、こうした工夫を取り入れることで、安心して長く暮らせる住まいを実現できます。

現代基準の断熱・耐震性能を取り入れる

和風建築でも快適さと安全性を確保するには、最新の断熱・耐震性能を取り入れることが欠かせません。

例えば、断熱性能は「UA値」で示され、数値が小さいほど熱が逃げにくいことを意味します。

下図のように、日本では地域ごとに基準値が定められています。

茨城県は主に「地域区分5・6」に属し、基準値はUA値0.87以下です。

また、住宅の安全性は「耐震等級」で示され、数値が高いほど揺れに強い設計となります。

一般的には「等級1」が建築基準法の最低基準、等級2・3になるほど安心度が増します。

伝統的な意匠を残しながらも、安心して暮らせる設計を選ぶことが大切です。

和風建築に強いハウスメーカーの選び方

和風建築を建てる際には、依頼先の選び方が家づくりの満足度を大きく左右します。

伝統的な趣を活かしながら、断熱性や耐震性といった現代基準を満たせるかどうかが重要なポイントです。

単にデザインが得意なだけでなく、「提案力・施工実績・性能の数値」を基準にすると失敗しにくくなります。

さらに、土地探しから資金計画、補助金制度の活用まで総合的にサポートしてくれるハウスメーカーを選ぶことで、理想の住まいをスムーズに実現できます。

茨城県で理想の和風建築を建てたい方は、ノーブルホーム粋(SUI)にご相談ください。

豊富な和風建築の実例を参考にしていただきながら、現代の暮らしに合ったプランを提案いたします

まとめ

茨城県で和風建築を検討している方に向けて、「外観や内装のデザイン実例」や「価格相場と費用を抑える工夫」、「快適に暮らすための性能対策」などを紹介してきました。

木や土壁の温もりを感じながらも、断熱や耐震など最新の性能を備えた住宅は、茨城県でも実現可能です。

今回の記事が、「和の趣を大切にしながら安心して長く暮らせる家づくり」を考えるきっかけになれば幸いです。