新築の古民家風住宅を紹介|外観・内装の施工例、費用が高くなるポイント、ハウスメーカーの選び方も解説
※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「古民家に住みたいけど、耐震性・耐久性などが不安。新築で古民家風の住宅は実現可能?」と疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
古民家風のデザイン・最新の性能を持つ住宅は、新築可能です。
今回は、茨城県全域で伝統的な和の住宅を建築しているノーブルホーム粋(SUI)が、実際に古民家風住宅を新築した施工例、一般の住宅との費用の違いなどを紹介します。
古民家ならではの心和らぐ雰囲気に包まれながら、ゆったりと暮らせるマイホームを完成させるために、ぜひ最後までごらんください。
茨城県で古民家風の新築住宅をご希望の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
高度な設計・施工技術で、伝統的な和の趣を持つ住宅を建築いたします。
目次
新築の古民家風住宅を紹介|外観・内装の施工例
はじめに、新築の古民家風住宅はどのようなデザインなのかを、施工例でご確認ください。
外観
こちらは、武家屋敷門風のガレージ・玄関ポーチが特徴的な古民家風の住宅です。
あえて使い込んだようなデザインに加工した無垢材を各所に配置し、伝統的な和のデザインを丁寧に組み立てました。
〈関連ページ〉築0年の古民家
こちらは、京町家風の住宅で、黒の外壁・無垢材のバランスを考慮しながら、モダンなテイストも加えた外観となりました。
〈関連ページ〉環を描く和の家
上画像の住宅は、外から室内が見えない点も魅力です。外から見えない家のつくり方を、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉外から見えない家・庭の外観事例(平屋・2階建て)|カーテンなしで外からの視線を遮る方法、注意点を解説
こちらは、茨城の農村で古くから蔵・倉庫として活用されてきた「までや」をデザインコンセプトにした古民家風の住宅です。
「1階の外壁は無垢材のサイディング」「2階の外壁は左官仕上げ」でツートンのデザインとし、日本の原風景にたたずような住宅が完成しました。
〈関連ページ〉蔵のような家
内装
次に、古民家風の新築住宅の内装も紹介します。
こちらは、農家の住宅でよく見かける玄関土間のある住宅です。
室内は屋根までの吹き抜けが広がる開放的な空間で、経年変化したようなデザインに加工した無垢材をふんだんに使用しています。
〈関連ページ〉築0年の古民家
建具・居室も、伝統的な和のデザインにこだわって造作しました。
キッチンの素材はスタイリッシュなステンレスを選択し、料亭の厨房のようなかっこいい空間となりました。
〈関連ページ〉築0年の古民家
こちらは、リビングの一部に古民家の板壁を再現した内装です。
「リビングから眺められる坪庭を設ける」「スキップフロアを設ける」など変化のある空間づくりをし、黒を基調としながらも軽やかなデザインとなりました。
〈関連ページ〉環を描く和の家
窓から差し込む自然光・照明の灯りも、こちらの住宅が持つ柔らかな和の趣と調和しています。
〈関連ページ〉環を描く和の家
こちらの住宅は、ダイニングに書院式の和室にあるような飾り棚を設置し、間接照明で和の趣を演出しました。
また、窓を斜めに設置したことで生まれた空間には、枯山水の坪庭を設けています。
〈関連ページ〉和の家
こちらの記事で、枯山水の坪庭を設けた住宅事例を確認できます。
〈関連ページ〉「モダンな住宅×枯山水の坪庭」のおしゃれな事例|枯山水のつくり方、坪庭のメリット・デメリットなど解説
ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
古民家風住宅を新築した施工例を確認したことで、雰囲気・素材などに統一感があることをお感じになった方も多いのではないでしょうか。
古民家の魅力は日本の伝統的な生活を連想させる点で、一定の方向性でデザインを組み立てることが大切です。
次に、古民家風住宅の新築プランを組み立てる際の注意点を紹介するので、ぜひご確認ください。
古民家風住宅を新築する魅力と注意点
古民家風住宅の魅力を再確認したうえで、新築時に理想のデザイン性・快適性などを実現するための注意点を紹介します。
古民家風住宅の魅力
古民家とは、一般的に伝統構法で建築された築50年以上などの住宅で、工業化製品を多用する現代の住宅にはない趣を放っている点が魅力です。
古民家の魅力を忠実に再現するためにアイデアを練り上げ、長く愛着を持って暮らせる家づくりをしましょう。
- 一般的な住宅よりも自然素材を多く使用するのが一般的で、落ち着く空間づくりが可能
- 古民家の「味わい深く経年変化した木材」の見た目を再現できる塗装などをすることも多く、建具などが古くなっていくという感覚を感じづらい
- 一般的な住宅とは全く違う外観・内装デザインなので、個性的
デザイン性の高い古民家風住宅を新築するための注意点
古民家のデザインを再現する際には、以下の点に注意が必要です。
- 立地によっては、建築基準法上の防火基準により、外観・内装ともにデザインが制限される箇所がある
- 古材・古建具などにこだわる場合は、費用が高額になる可能性がある
- 古民家の造作(左官仕上げ、飾り天井の施工など)には高度な設計・施工技術が必要で、施工業者探しが難しい
- 古民家の造作・現代のインテリアを合わせるのが難しい
- 吹き抜け・勾配天井といった開放的な造作を取り入れると、新築後に掃除の手間がかかる
快適性の高い古民家風住宅を新築するための注意点
古民家には「屋根まで吹き抜けなど開放的な造作」「障子を開閉して使用面積を調整できる間取り」などの特徴があり、快適で省エネ性能の高い古民家風住宅を新築するためには、工夫が必要です。
- 高断熱・高気密の窓を採用して快適性・省エネ性能を確保
- 適切な換気設備選び・設置によって、湿気が滞る場所のない室内環境を実現 など
また、近年は住宅への侵入犯罪件数が増加しているため、開放的な空間づくりが魅力の古民家風住宅であっても、防犯性を十分に考慮した設計が必要と考えておきましょう。
古材・古建具を使用する際の注意点
古材・古建具は、「古民家から取り出した=長く使われていたものだから丈夫」というイメージがありますが、以下の点に注意して使用を検討してください。
- 古材はシロアリの食害などで劣化しているケースもある
- 古建具は現代の住宅の一般的な規格に合わないため、新築時の造作が複雑になり、費用が追加となる可能性がある
- 古材・建具の素材が古民家風住宅の環境・デザインに適応するとは限らない
古民家風の造作・デザインにこだわるほど費用が高額になる点に注意が必要なので、予算オーバーを防ぐために、次に古民家風住宅の新築費用が高くなるポイントも一緒に確認しましょう。
古民家風住宅の新築費用が高くなるポイント
一般的な住宅と比較して、古民家風住宅の新築費用が高くなるポイントは以下のとおりです。
- 高価な木材を多く使用する
- 開放的な大空間が多い間取りで、グレードの高い断熱材・窓が必要
- 重厚感のある外観を実現するために、高価な屋根材・外壁材などを使用する
- 凝ったデザインを実現するために、一般的な建築規格とは違う造作が必要
- こだわりのデザインを実現するために、工期が長くなる など
新築費用が高くなるポイントが複数あるということは、「予算オーバーの際に見直せるポイントが複数ある」ということでもあります。
明確に予算を決めて施工業者へ伝え、予算内で理想の古民家風住宅のプランを組み立てていただけると幸いです。
古民家風住宅の新築を依頼するハウスメーカーの選び方
古民家風住宅を新築する際の注意点を考慮したプランを組み立てる際には、必ず施工業者のサポートが必要です。
ぜひ古民家風住宅に対応可能な、以下のような施工業者を選んでください。
- 古民家風住宅の施工実績が豊富
- 和の伝統的な住宅建築が可能な設計力・技術力を持つスタッフが在籍している
- 施工事例のデザインに魅力を感じる
- ご家族の要望・予算に応じたプランを提案してくれる
- アフターフォロー体制が整っている
茨城県で古民家風住宅の新築をご希望の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
ノーブルホーム粋は、高度な設計・施工技術を必要とする和の伝統的な住宅を建築しています。
「古民家風住宅を新築」「中古の古民家を買ってリフォーム」どちらがいいのか
最後に、「古民家風住宅の新築」「中古の古民家を買ってリフォーム」どちらがいいのか迷っている方へ、両者の違いをお知らせします。
古民家風住宅を新築するメリット・デメリット
古民家風住宅は、「現代の住宅性能」「古民家のデザイン性」どちらも実現できる点がメリットです。
プラン内容によって建築費用が高額になる可能性がある点がデメリットですが、高い設計力・技術力を持つ施工業者を選び、予算に応じたプランの提案を依頼してください。
中古の古民家を買ってリフォームするメリット・デメリット
中古の古民家を買ってリフォームするメリットは、以下のとおりです。
- 本物の古民家が手に入る
- 古民家の解体が必要な場合には、古材・古建具を取り出して再利用が可能
- 状態が良い古民家の場合は、リフォーム費用の調整をしやすい
一方で、以下のようなデメリットがある点に注意が必要です。
- 構造体(基礎・柱など)を含む住宅全体の状況が悪い場合には、リフォーム費用が新築費用を上回るケースもある
- 大規模なリフォームをしても、現代の新築住宅の住宅性能には及ばないのが一般的
- 水道配管・ガス配管など地中の設備が劣化・破損している場合には、リフォーム費用が高額になる
また、リフォーム済みの古民家を購入する際にも注意が必要で、内装などの見た目が改善されていても、暮らしの快適性・安全性に関わる気密性・断熱性・耐震性などが不十分な古民家もあります。
古民家購入を検討する際の注意点を、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉古民家購入12の注意点、後悔しないために新築も検討|古民家の選び方、リフォーム費用など解説
「古民家風住宅を新築」「中古の古民家を買ってリフォーム」は全くの別物
「古民家風住宅を新築」「中古の古民家を買ってリフォーム」は、デザインを近づけることはできますが、住宅性能が全くの別物です。
理由は、古民家が建築された当時の法令・現代の法令は基準がまったく違うためです。
建築基準法の耐震基準を例にすると、昭和以降の大地震による被害に応じて何度も法改正が実施され、耐震基準が厳格化されてきました。
また2025年4月以降からは、新築するすべての建築物に省エネ基準適応が義務化されるため(断熱等級4以上など)、今後新築される住宅は高性能化がさらに進みます。
本来の古民家の住宅性能が気になる場合には、古民家を活用した宿泊施設などを利用してみることをおすすめします。
茨城県全域で「古民家風住宅を新築」「中古の古民家を買ってリフォーム」どちらを選ぶか迷っている方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
ご要望・ご予算を丁寧に伺い、土地探し・資金計画の段階からご家族をサポートいたします。
まとめ
古民家に憧れをお持ちで、古民家風住宅の新築を検討中の方へ、外観・内装の施工例、古民家風住宅の新築プランを組み立てる際の注意点などを紹介してきました。
古民家の造作・デザインを再現する家づくりによって、日本人特有の癒やし・安らぎを得られる生活を目指せます。
今回紹介した情報を参考に、理想のマイホームを実現していただけると幸いです。