土間リビングで後悔しないために|寒さ対策・間取り・仕切り方・おしゃれな事例を紹介
※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
土間リビングを検討する際、「寒くならない?」「どんな使い方が向いている?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
近年、デザイン性の高さや開放感から人気が高まっていますが、計画を誤ると「思ったより寒い」「使いにくい」と後悔につながるケースも少なくありません。
そこで今回は、茨城県で高性能住宅を手がける『ノーブルホーム粋(SUI)』が、土間リビングの特徴やメリット・後悔の原因、快適に暮らすための断熱設計のポイントを、施工事例を交えてわかりやすく解説します。
理想の暮らしに合う「自分たちに最適な土間リビング」を知りたい方は、ぜひ最後までごらんください。
目次
土間リビングとは「外と内をつなぐ多機能な空間」のこと

土間リビングとは、「屋外の便利さ」と「室内の快適さ」を同時にかなえる、現代住宅ならではの多機能スペースのことです。
リビングと連続しながら土足で使える床材を採用することで、生活スタイルに合わせた多様な使い方ができます。
最大の特徴は、リビングと一体化した「人が過ごせる居場所」として設計されている点です。
昔ながらの玄関土間とは、目的が少し異なります。
【土間リビングへの需要が高まっている背景】
- アウトドア用品を置きやすい
- ペットと過ごしやすい
- 中庭やテラスと連携しやすい
- 写真映えする空間づくりができる
- ライフスタイルの幅が広がる
ただし、見た目のデザイン性だけで土間リビングを作ると、冬場の寒さや使い勝手の悪さで後悔するケースも少なくありません。
高性能な断熱・気密設計と、生活動線を考え抜いた設計があってこそ、本当に快適な土間リビングが実現します。
性能面で妥協すると、住み心地に直結してしまう空間なのです。
土間リビングの後悔の多くは「寒さ・動線・用途不明」の3つ

憧れの土間リビングを作ったものの、実際に住んでみて後悔する声は少なくありません。
SNSでも寒さや使い勝手への不満が多く、計画段階での見落としがそのまま生活の負担につながっています。
後悔1:断熱計画の不足で寒い
土間リビングで最も多い後悔が「冬に寒い」という声です。
以下のような条件が重なると、冷えを強く感じやすくなります。
- 熱を逃がしやすいコンクリートやタイルを床材に使っている
- 断熱材の入れ方や窓の性能が不足している
大きな窓を採用する場合は、ガラスの種類や配置を誤ると冷気が伝わりやすく、暖房が効きにくくなる点にも注意が必要です。
これらは、施工精度や断熱計画の差が大きく影響します。
そのため、性能が確かなハウスメーカーで建てるかどうかで、快適性が大きく変わるのです。
後悔2:動線が悪くて使いにくい
土間を採用したものの、「結局あまり使っていない」という失敗例もよく見られます。
- 原因=玄関・キッチン・リビングとうまくつながっておらず、行き止まりが多い
靴の脱ぎ履きがしづらかったり、荷物をしまう場所までが遠かったりすると、使う場面が限られてしまいます。
本来は“動線の結び役”となる空間のため、収納や回遊性を含めて計画できる設計力が欠かせません。
後悔3:用途が曖昧で“ただ広いだけの場所”になる
「おしゃれだから」という理由だけで土間リビングを作ると、使い道が定まらず持て余すケースがあります。
アウトドア用品を置くのか、趣味の作業場にするのかといった目的が明確でないと、生活になじみにくいのが実情です。
用途を想定せずに広さだけ確保すると、掃除が大変になったり、冷暖房の効率が落ちたりすることもあります。
失敗しない土間リビングの間取りのポイント3点

土間リビングは“広さ・動線・仕切り”の3つが整うことで、暮らしにしっかりなじむ空間になります。
どれか一つでも欠けると使いづらさにつながるため、計画段階で丁寧に検討することが大切です。
広さ:最低でも3帖、趣味用途なら+2〜3帖が目安
土間リビングの広さは、用途によって必要面積が大きく変わります。
| 用途 | おすすめの広さ |
|---|---|
| リビング+軽い収納程度 | 最低でも3帖は確保 |
| 趣味スペースとして使う ・自転車のメンテナンス ・アウトドア用品の展開 ・DIY作業など | 5〜6帖程度がおすすめ |
コンパクトな住宅では、ハウスメーカーに相談しながら、リビングと兼用しやすい大きさに適宜調整しましょう。
大開口を取り入れる場合は視線が抜ける分、体感的な広さも変わります。
実際の暮らし方を基準に、必要な広さを具体的にイメージして計画することが成功のポイントです。
動線:玄関・中庭・キッチンと回遊できる間取りが理想
使いやすい土間リビングは、複数の場所につながる「回遊動線」が特徴です。
玄関から土間を経由してリビングへ、さらにキッチンや中庭にもスムーズにアクセスできる間取りなら、日常生活での使用頻度が自然と高まります。
逆に、土間が行き止まりになっていると、わざわざ靴を履いて入る手間が発生し、次第に使わなくなってしまいます。
土間を中心に、暮らしがスムーズに流れるプランを計画しましょう。
仕切り:ガラス・引き戸・段差で断熱と視線を調整する
仕切りを工夫すると、土間リビングの快適性が大きく向上します。
下記は、代表的な仕切り方とその特徴です。
| 仕切り方 | 特徴 |
|---|---|
| ガラス戸で仕切る | ・冷気を遮りながら視界は広がる ・開放感と温度調整を両立できる |
| 引き戸で仕切る | ・閉じれば暖房効率の向上が期待できる ・開ければ大空間として柔軟に使える |
| 段差をつけて仕切る | ・空間の役割を分けやすい ・生活感をコントロールしやすい |
目的に応じて仕切り方を選ぶと、見た目にもより洗練された土間リビングを実現できます。
寒くない土間リビングは家の「断熱計画」が根本から違う

土間リビングの寒さは“設計段階での断熱計画”でほぼ決まります。
特に大開口と組み合わせる場合、わずかな性能差が体感温度に大きく影響するため、設計の精度がそのまま快適性につながります。
断熱:基礎・床・壁の3つを徹底して対策
寒くない土間リビングにするには、熱が逃げやすい「基礎・床・壁」の3つをしっかり断熱することが重要です。
- 基礎断熱:不足すると外気の影響を受けやすい
- 床断熱:不足すると足元が冷えやすい
- 壁断熱:不足すると温度差が生まれ、結露の原因になる
高性能住宅では基礎断熱と床断熱を組み合わせ、断熱ラインを切らさないなどの手法があり、土間リビングの温度の安定を図るケースも多く見られます。
窓:樹脂サッシ・Low-E複層ガラスの採用
樹脂サッシやLow-E複層ガラスを採用すると、断熱性が大きく向上し、外気温の影響を受けにくくなります。
土間リビングに大きな窓を設けると開放感が生まれますが、窓は最も熱が逃げやすい部分でもあります。
アルミサッシや単板ガラスでは、冬場に結露や冷気の侵入を避けられません。
窓の性能差は体感温度に直結するため、土間リビングでは特に妥協できないポイントです。
そのため、高性能住宅では、窓ごとの熱損失まで考えた細やかな設計が行われていることも多くあります。
暖房:床暖房・蓄熱・パッシブ設計を組み合わせる
土間リビングを一年中快適にするには、暖房計画を単独ではなく“組み合わせ”で考えることが重要です。
- 床暖房を採用する:足元から暖まり、タイルやモルタルの冷たさが気になりにくい
- 土間の蓄熱性を活かす:暖房効率が向上して室温が安定する
- パッシブ設計(※)を加える:太陽の熱を利用して暖かさが長く続く
※日射を効果的に取り入れる設計のこと
高性能住宅では、これらを個別ではなく“家全体の断熱計画”として一体的に設計します。
窓の方位や庇(ひさし)の長さ、建物の形状まで踏まえて、最適な組み合わせを導き出します。
この総合的な断熱設計ができるかどうかで、冬の快適性は驚くほど変わるのです。
茨城県で寒さを感じない快適な土間リビングを実現したい方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
家全体の断熱・窓・暖房設計まで含めて、最適なプランをご提案いたします。
おしゃれで暖かい土間リビングの事例|上質な素材・視界の広がりを感じる家

土間リビングは、素材選びや光の扱い方で家全体の印象も大きく変わります。
デザインに至るまで一体的に計画された、深い奥行きと落ち着きが感じられるノーブルホーム粋(SUI)の事例を見ていきましょう。
素材:左官・タイル・天然石が生む上質な質感
こちらは、コンクリート打ちっぱなし風の壁や天然木が調和し、モダンで洗練された土間リビングの事例です。

石の陰影が映え、空間全体に豊かな表情をもたらします。

〈関連ページ〉粋-suiつくば展示場
自然素材を使った家の詳細は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉つくば市の自然素材の家|無垢材や漆喰の特徴・坪単価・施工事例を解説
空間:大開口や庭とつながる立体的な広がり
こちらは、大きな開口部が視線を庭へと導き、奥行きや広がりを感じられる事例です。
光の入り方を計算することで、時間帯ごとに違った表情を楽しめます。

薪ストーブに合わせて内装やインテリアも北欧風にまとめ、統一感のある仕上がりです。

〈関連ページ〉薪ストーブのある平屋
薪ストーブのある家の安全性については、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉薪ストーブは地震発生時に安全なのか|薪ストーブの安全を確保する設置方法、災害時・災害後の対応を解説
暮らし:趣味を中心にした機能的な空間
こちらは、音楽機材やレコードがすっきり収まった、趣味のスペースとして活用している事例です。

“半個室”のような環境が整い、集中したいときもご家族との距離をほどよく保てます。
ペットスペースやアウトドア用品の置き場にも応用できる設計です。

〈関連ページ〉玄関土間がぐるりと回り込む家
和の趣:伝統的で現代に映えるデザイン
こちらは、伝統的な意匠を現代に取り入れた事例です。
昔ながらの趣を残しながら、季節の飾りや行事を楽しむスペース、お子さまの遊び場など、幅広く活用できます。

〈関連ページ〉築0年の古民家
古民家風住宅の詳細は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉新築の古民家風住宅を紹介|外観・内装の施工例、費用が高くなるポイント、ハウスメーカーの選び方も解説
土間リビングのある機能的な間取り
こちらは、屋外の開放感を暮らしの中心に取り込める、平屋住宅の間取りです。
テーブルを出してご家族で食事を楽しんだり、ペットをケアするスペースにしたりと、ライフスタイルに合わせて柔軟に使えます。

こちらは、デッドスペースになりがちな階段下を土間スペースにした、2階建て住宅の間取りです。
観葉植物などを置いても汚れが気にならず、畳コーナーとつなげた和の景観も楽しめます。


こちらは、玄関からガレージ、水回りまで土間がひと続きになっている平屋住宅の間取りです。
雨の日でも濡れずに荷物を運び込めるほか、車やバイクのメンテナンス、アウトドア用品の収納まで、ご家族みんなで活用できる点が魅力です。

ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
土間リビングで後悔したくないなら「ノーブルホーム粋(SUI)」

土間リビングは、断熱性能・動線・素材選びが複雑に影響するため、設計と施工の精度がそのまま満足度に直結します。
後悔を避けたい方ほど、総合的に計画できるハウスメーカーを選ぶことが大切です。
理由1:断熱×動線×デザインの一貫設計で「後悔ポイント」をクリア
ノーブルホーム粋(SUI)は、土間リビングで後悔が多い「寒さ・動線・用途不明」の3つを、設計からデザインの一貫体制で解決に導きます。
一貫した視点で整えることで、見た目だけに偏らない、快適な空間が実現可能です。
理由2:モデルハウスで素材感・広さ・断熱性能をリアルに体感できる
図面ではわかりづらい広さや素材の質感、冬の暖かさを、ノーブルホーム粋(SUI)のモデルハウスなら実際に体感できます。
気になる部分を詳細に確認できるため、完成後のイメージがずれにくくなります。
理由3:ライフスタイル別に“最適な土間リビング”を提案できる
土間リビングの使い方は、ご家庭ごとに違います。
ノーブルホーム粋(SUI)では、ご要望を丁寧にヒアリングし、目的が曖昧になりがちな土間リビングも、「わが家に最適な形」へ落とし込みます。
茨城県で冬の寒さや夏の日差しに左右されない“快適な土間リビング”を求める方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
断熱計画から素材選びまで、一貫した設計で最適な家づくりをご提案いたします。
まとめ
今回は、土間リビングでよくある後悔の原因や、動線の考え方、快適に暮らすための設計ポイントについて、事例を交えて解説しました。
デザインだけでなく断熱計画まで総合的に整えることで、日常の過ごし方に寄り添う土間リビングを実現できます。
今回の内容が、理想の家づくりに向けて「自分たちに合う土間リビングとは何か」を検討する際の判断材料になれば幸いです。
