軒瓦について

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瓦は7世紀(飛鳥時代)からあり当時は寺院、宮殿に使われていました。
住宅に使われるようになったのは、18世紀(江戸時代後期)になります。

法隆寺など大きな寺院には専属の瓦大工がいましたが(日本の瓦の中興の祖)として今に名を残している人物が、室町時代の初期(1400年前後)に瓦大工だった橘吉重です。
これまでは、軒先の瓦に釘を打って瓦が滑り落ちるのを防いだが腐食した釘が膨張して瓦を割ったり、修理のとき破損して、厄介でした。そこで彼は釘を使わず、軒先の木に丈夫な引っ掛かり部分をつけ、そこに瓦に設けた突起部分を引っかける仕組みを作り現在の瓦の基になっています。

目次

軒瓦について

通常の軒瓦


通常の軒瓦は、特に指定がなければ以下のようなものが選ばれます。
この形状は、饅頭に似ていることからその名がつけられましたが、字が難しいため「万十(まんじゅう)」と呼ばれています。
 
 

和風を強くした軒瓦



京花軒(きょうはなのき)や花剣軒(はなけんのき)、唐草文様や家紋など、様々な文様が施されており、地域ごとの特性が表現されます。
 
 

最高級の軒瓦


シンプルで美しい外観ですが、高い施工技術が求められます。隙間なく摺り合わせを調整し、軒先の垂れの下端が一直線になるように施工されます。
 
 

一文字軒の簡易施工品

引用元:鶴弥ホームページ

 

簡易施工品として利用されます。メーカーによって名称は異なりますが、代表的なものには「鶴弥(つるや)」の真一文字軒があります。

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