和モダンキッチンを上質に整える方法|施工事例でわかる失敗回避と設計のコツ
※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
落ち着いた和の雰囲気と、洗練されたモダンデザインを融合させた「和モダンキッチン」は、長く支持され続けているスタイルです。
一方で、配色バランスや素材の組み合わせ、照明設計を誤ると、「旅館のように感じる」「北欧風になってしまった」と感じてしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、茨城県で上質な「和モダン住宅」を多く手がける『ノーブルホーム粋(SUI)』が、和モダンキッチンを上質に整えるための考え方や、よくある失敗例と対策、空間全体でバランスを取るコツを施工事例を交えてわかりやすく解説します。
理想の住まいに合う「本格的な和モダンキッチン」を実現したい方は、ぜひ最後までごらんください。
目次
和モダンキッチンは「和素材+直線+余白」で成立する

和モダンキッチンは、単に和風のアイテムを置けば完成するわけではありません。
美しく成立させるには、素材・形・余白を丁寧に整え、その積み重ねによって空間全体の質を高めていくことが大切です。
この3つの要素がそろってはじめて、和モダンと呼べる落ち着いた空間が生まれます。
自然素材があると「和の静けさ」が生まれる
和モダンキッチンで“和”の印象をつくるのは、色よりも素材の質感です。
以下のような自然の表情が感じられる仕上げが入ると、空間は一気に落ち着きを帯びます。
- 木目が見えるキッチンの扉やカウンターの表面
- 塗り壁のようにやわらかな質感の壁
- 石のように穏やかな印象の素材
一方で、ツルツルした人工的な表面ばかりだと、整っては見えても和の深みは生まれにくくなります。
素材に自然の気配があることが、和モダンの出発点です。
直線を意識すると「モダン」が加わる
和素材を使っても古風に見えない理由は、形の整え方にあります。
印象を分けるポイントは以下のとおりです。
- 扉やカウンターの縁を直線でそろえる→現代的な印象
- 曲線や装飾が多い→古民家や純和風の印象
形が整理されると、空間は一気に現代的な印象に変わります。
直線の構成が、和とモダンをつなぐ役割を担います。
余白があることで「和モダン」が成立する
和モダンを成立させる最後の要素が余白です。
物が少なく、壁や天井、床に“何もない部分”があると、視界が整い、空間が落ち着いて見えます。
和の素材に直線の形、余白が重なることで、和風でも北欧でもない和モダンのバランスが完成します。
和モダンキッチンの画像|施工事例で見る成功ポイント

ここからは、ノーブルホーム粋(SUI)が手がけたキッチンの施工事例を紹介します。
美しく整っている和モダンキッチンの画像を見ながら、具体的なイメージを膨らませましょう。
木と畳がつながる開放的な和モダンキッチン
こちらは、木の質感をベースに、直線的なキッチンとやわらかな間接照明で構成された空間です。
畳スペースと一体でつながることで、和の落ち着きとモダンな開放感が広がっています。

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陰影を楽しむグレートーンの和モダンキッチン
グレートーンに木のぬくもりを重ね、光を抑えた照明で落ち着きを引き出したキッチンです。
美しい陰影が空間に奥行きを与え、しっとりとした和の趣と凛とした空気感が調和しています。

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木の質感を主役にした上質な和モダンキッチン
木を主役に据えつつ、天板や金物に異素材を組み合わせたキッチンです。
質感の違いがほどよい緊張感を生み、あたたかさの中に洗練された雰囲気が加わっています。

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黒と格子で引き締めた和モダンキッチン
黒をベースに直線で構成し、格子や木枠で和のニュアンスを添えたキッチンです。
素材のコントラストが引き立ち、引き締まった印象の中にもやさしい温度が感じられます。

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ダークトーンと自然光が調和する和モダンキッチン
深みのあるダークトーンでまとめたキッチンに、外の緑と自然光を取り込んだ設計です。
重厚な雰囲気に抜け感が加わり、静けさと開放感が同時に味わえる上質な和モダンに整っています。

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重心を低く整えた落ち着きのある和モダンキッチン
濃い木目と異素材を組み合わせ、重心を低く整えた和モダンキッチンです。
リビングの格子や石調の壁がほどよいアクセントとなり、ひと続きの空間に落ち着いた雰囲気が広がっています。

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白と木で整えるやわらかな和モダンキッチン
白を基調にしながら、扉やカウンターで木の素材感を効かせた明るい和モダンキッチンです。
直線のラインと余白が保たれ、軽やかさの中に静かな落ち着きが感じられます。

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ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
和モダンキッチンのカラー別よくある失敗と対策

和モダンキッチンは色の選び方で印象が大きく変わります。
白・黒・木はよく使われる色や素材ですが、扱い方を間違えると和モダンらしさが崩れやすい部分です。
ここでは、それぞれの“失敗しやすいポイントと整え方”を整理します。
白の和モダンキッチン失敗例と整え方
白は清潔感があり人気ですが、単体で使うと北欧やナチュラルテイストに寄りやすい色です。
和の落ち着きを出すには、白だけで完結させないことが前提になります。
【失敗しやすい例】
- 白い面が続き、空間が単調に見える
- ツヤが強いと洋風な印象が強まる
【整え方】
- 木と合わせて和の雰囲気に寄せる
- マットに仕上げ、和素材となじみやすくする
- 間接照明でやわらかい奥行きを出す
白は主役というより、「他の素材を引き立てる背景色」として扱うと和モダンに整います。
黒の和モダンキッチンの失敗例と整え方
黒は高級感を出しやすい一方で、使い方によっては重たい印象につながります。
黒だけで成立させようとするのではなく、明るさの中に黒を存在させる考え方がポイントです。
【失敗しやすい例】
- 黒の面積が広く、空間が暗く感じる
- 圧迫感があってキッチンが狭く感じる
【整え方】
- 木や明るい面と組み合わせて対比をつくる
- 採光をしっかりと確保する
- 床や壁を明るめにして逃げ場をつくる
黒は空間を引き締める“締め色”として扱うと、重さではなく品のある印象に変わります。
かっこいい黒キッチンの事例については、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉かっこいい黒キッチンコーディネート事例|失敗しない設計とおしゃれな空間のつくり方
木の和モダンキッチンの失敗例と整え方
木は和モダンらしさを出しやすい素材ですが、多用しすぎると純和風や旅館のような印象に寄ることがあります。
また、木の種類や仕上げによっては、北欧風やカントリー調に見えてしまうこともあります。
【失敗しやすい例】
- 木目がはっきりした素材を広い面積に使う(例:スギ、パインなど)
- 光沢の強い仕上げ方で洋風に見える
- 扉の枠や取っ手が曲線的で、モダンな要素が欠ける
【整え方】
- 木目は線が細く穏やかな物を選ぶ(例:タモ、ウォールナットなど)
- 取っ手や照明などの装飾は控えめなデザインにする
- アイアンやステンレスなど無機質な素材を部分的に組み合わせる
木は和とモダンをつなぐ中間的な存在として働かせると、落ち着いた雰囲気が保てます。
ただし、木目や形の主張が重なると、和モダンよりも和風住宅や洋風寄りの雰囲気に傾くため注意が必要です。
茨城県で和モダンキッチンの色選びや素材の組み合わせで迷われている方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
和モダンが成立する配色と素材の組み立て方を、設計視点でご提案いたします。
和モダンキッチンは「LDK全体と統一」すると失敗しない

キッチンの完成度は、単体の設備ではなく「周囲とのつながり」で決まります。
リビング・ダイニングとリンクさせることで、空間に一体感が生まれ、格段に品良く仕上がります。
カウンターは「LDKとつながる素材」で統一感を出す
カウンターはキッチンとダイニングを結ぶ面です。
そのため、カウンターが周囲と調和していると、空間に一体感が生まれます。
【整え方】
- 木のカウンターの場合:
ダイニングテーブルも同じ木の種類にそろえると、表情がつながって空間がまとまる - ステンレスカウンターの場合:
鏡面ではなくマット仕上げにすると、光の反射がやわらいで落ち着いた印象に - セラミックカウンターの場合:
「石」や「炭」を連想させるザラつきのある質感を選ぶと、和モダンの雰囲気になじみやすい
カウンターは目立たせる場所ではなく、空間をなめらかにつなぐ役割として整えると和モダンらしい落ち着きが出ます。
壁は色より「質感」で空気感をつくる
壁は面積が広く、空間の空気を左右する部分です。
強い色を使うより、質感で印象を整える方が和モダンらしさを表現できます。
【整え方】
- 塗り壁調など、表情が感じられる仕上げにする
- ツヤを抑えたマットな質感を選ぶ
- わずかな凹凸があり、光で陰影が浮かぶ素材にする
壁が整うと、他の素材も引き立ち、空間の完成度が高まります。
収納は「景色をつくる場所」として整える
収納は隠すだけでなく、空間の一部として見せ方を考えると和モダンらしさが高まります。
【整え方】
- 家電や日用品はまとめて隠すゾーンに集約する
- 器やかごなど、和の雰囲気のある物だけを景色として見せる
- 見せる収納は棚にやわらかな光を当て、一角を「魅せる収納」に
収納を“生活感の置き場”ではなく“景色をつくる場所”として扱うことで、和モダンな景観がキープできます。
和モダンリビングの事例を見たい方は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉
かっこいい和モダンのリビング実例|レトロ・ナチュラル・北欧風など和モダンコーディネートの作り方
レトロな和モダンのリビング実例|狭いリビングを広く見せるインテリアコーディネートのコツも紹介
和モダンキッチンのDIYは「雰囲気づくり」までなら可能

和モダンキッチンの雰囲気は、部分的なDIYでも近づけることができます。
たとえば、竹細工や和紙、小ぶりな陶器などの小物をカウンターやオープン棚に配置するだけで、和の要素が加わります。
また、壁に貼れるタイプの木目調シートや、塗り壁風の壁紙なら、賃貸でも施工可能です。
ただし、DIYで対応できるのは表面的な装飾までと考えましょう。
キッチン本体の扉材、カウンター素材、LDK全体との統一感といった構造的な部分は、設計段階で決まります。
雰囲気を楽しむならDIY、本格的に整えるなら設計から取り組むという判断が必要です。
和モダンキッチンは「設計段階で全体を整える」と完成度が変わる

和モダンキッチンの完成度は、設備のグレードよりも、設計段階で空間全体のバランスを整えられるかどうかで大きく変わります。
キッチン単体を整えても、LDK全体とのつながりが取れていなければ、和モダンらしい統一感は生まれません。
その理由は、間取りや窓位置、天井高さは完成後に変えにくいためです。
本記事で解説した直線構成と余白や色・素材の使い方、収納の見せ方は、どれも単独では成立せず、「空間全体の設計」の中で調整されて初めて和モダンとして整います。
ノーブルホーム粋(SUI)では、和モダンの考え方をキッチンだけにとどめず、LDK全体の構成、素材のつながり、照明計画まで含めて住まい全体を設計しています。
茨城県で和モダンキッチンを雰囲気ではなく“設計で整えたい方”は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
素材選定から空間全体の統一まで、丁寧にご提案いたします。
まとめ
今回は、和モダンキッチンを上質に整えるための考え方や、配色・素材・見せ方のポイント、よくある失敗とその対策について、施工事例を交えながら解説しました。
和の落ち着きと現代的な整った印象は、空間全体のバランスを意識して整えることで初めて心地よさにつながります。
これから和モダンキッチンを検討する方が、自分たちの暮らしに合った空間を見つけるきっかけになれば幸いです。

