バスコートのおしゃれな施工例|間取り&目隠しアイデア、メリット・デメリットなど後悔しない作り方を解説
※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
バスコートは浴室での時間を充実したものにしてくれる空間ですが、実際にご自宅にバスコートを作ることを検討し始めると、デザイン・間取り・目隠し方法など、わからないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、茨城県全域でデザイン性が高く快適な注文住宅を建築しているノーブルホーム粋(SUI)が、バスコートの作り方をわかりやすく解説します。
ご自宅で毎日充実したバスタイムを過ごすために、ぜひ最後までごらんください。
茨城県でマイホームを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
伝統的な和の住宅を建築可能な高い設計・施工技術で、理想のマイホームを実現いたします。
目次
バスコートとは|作り方、費用
バスコートのある住宅は少ないため、具体的な作り方のイメージが湧かない方も多いと思います。
そこではじめに、「バスコートとはどのような空間で、どのように作るのか」を、わかりやすく解説します。
バスコートとはどのような空間なのか
バスコートとは浴室と隣接した屋外空間のことで、入浴中・入浴後に外の空気の中でリラックスしたり、浴室からの眺めを楽しんだりする目的で作られます。
バスコートのデザイン・間取り・目隠し方法などのバリエーションは無限にあるため、ぜひこの記事で理想のバスタイムを実現するバスコートのつくり方を確認してください。
バスコートの作り方
バスコートは、主に以下2種類の方法で作ります。
- 在来工法の浴室にバスコートを隣接させる
- ハーフユニットバスにバスコートを隣接させる
「在来工法の浴室」とは浴槽・洗い場・壁などを自由に組み合わせてオリジナルで作る浴室なので、バスコートも自由に造作できます。
「ハーフユニットバス」とは、浴槽・洗い場の下部はユニットバス・上部は在来工法の浴室です。
そのため、ハーフユニットバスにバスコートを隣接させる場合は、浴室・バスコートの間に大きな段差が生まれます。(洗い場・バスコートの床に段差が生まれます)
ちなみに、ユニットバスと屋外がつながる空間は窓・出入り口のみのため、「一般的にはユニットバスにバスコートを隣接させることは難しい」と考えておきましょう。
「ユニットバスを使用するけどバスコートがある気分を味わいたい」といった場合には、「窓の外に眺めを楽しむことを目的としてコンパクトな坪庭をつくる」などのアイデアがあります。
坪庭のある住宅事例を、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉「モダンな住宅×枯山水の坪庭」のおしゃれな事例|枯山水のつくり方、坪庭のメリット・デメリットなど解説
バスコートを作る費用の目安
間取りの一部にバスコートを取り入れる場合、バスコートを作る費用は60〜100万円/坪が目安です。
窓の外に「屋根まで囲うウッドデッキ」のような造作でバスコートを作る場合、費用は20〜70万円/坪が目安です。
ただし、バスコートを作る費用は面積・素材・造作などによって大きく変動します。
詳しい費用は、マイホームを新築する施工業者へお問い合わせください。
バスコートのおしゃれな施工例
〈関連ページ〉おもてなしの家
こちらは深い軒の下にバスコートを作った施工例で、特徴は以下のとおりです。
- 目隠しの壁がセミオープンなので、自然光・自然風が浴室に柔らかく入る
- 目隠しの壁がセミオープンなので、浴室から外の景色を眺められる
- 通りに面している壁には、浴室を隠す壁であることが外からわかりづらいよう、外側に植栽をしている
また上画像では見えないのですが、バスコートの壁の外には防犯などの目的で砂利を敷いているため、バスコートに砂利が入らないよう、ブロックを積んで植栽をするといった工夫もしています。
ノーブルホーム粋(SUI)には、美しく個性的なデザインの住宅施工例がたくさんあります。ぜひごらんください。
バスコートの間取り&目隠しアイデア
バスコートは自由な発想で作る空間ですが、「自由であるがゆえにデザイン・造作のイメージを固めるのが難しい」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで次に、バスコートを作る際に役立つ間取りアイデア・目隠しアイデアも紹介します。
バスコートの間取りアイデア
バスコートの間取りアイデアは以下のとおりで、バスコートを住宅の間取りに取り入れることも、住宅の外に作ることも可能です。
- ベランダの一部をバスコートにする
- バスコート兼物干し場にする
- バスコート兼サンルームにする
- バスコート兼中庭にする
- ウッドデッキ・テラスを設置しバスコートにする
- 2階のインナーバルコニーをバスコートにする
- バスコート・プールをデッキでつなぐ など
また、バスコートに1坪ほど〜の空間を確保できる場合は、ベンチなどを置いてバスコートでゆっくり過ごせます。
コンパクトなバスコートを作る場合には、坪庭にする・植木を置くなど、眺めて楽しめる空間づくりをしましょう。
ご自宅に、露天風呂を作ることも可能です。
〈関連ページ〉自宅のお風呂を露天風呂・半露天風呂にするデメリットと解消法|メリット、開放感のあるお風呂の施工例も紹介
バスコートの目隠しアイデア
バスコートの目隠しをする方法も、バリエーションが豊富です。
- 三方を囲って天井も設ける
- 三方を囲み、セミオープンにする
- 三方を囲って天井も設け、天井は自然光が入る素材にする など
浴室自体が外から見えないようにするアイデアもあります。
- 浴室の窓にカーテンを設置
- 浴室内に壁を設置し、壁の向こう側にバスコートの窓を配置
- バスコートの窓から浴室内が見えないように浴槽・洗い場を配置 など
またバスコートを作ることで、掃除などの手間が増えるのは避けたいですよね。
バスコートの目隠しには防水性・耐久性が高く、メンテナンスしやすい素材を使うことをおすすめします。
- 防水加工した木材
- ガラスブロック
- 樹脂製の板
- ブロック など
茨城県でマイホームを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
ご家族の要望を丁寧に伺い、理想のマイホームを実現するプランを提案いたします。
バスコートに後悔しない6つの注意点
バスコートはご家族のライフスタイルによって向き・不向きがあるため、バスコートを作って後悔しないために、前もって知っておくべき注意点を最後に確認しましょう。
- メリット・デメリットを把握
- 最適な面積を検討
- 最適な間取り・方角を検討
- 耐久性・メンテナンス性の良い素材を選択
- 防犯性・耐震性の高い目隠しの造作を検討
- DIYでも作れるがおすすめしない
メリット・デメリットを把握
バスコートにはメリット・デメリットがあるため、ご自宅の周辺環境・ご家族のライフスタイルに合わせて必要性を検討することが大切です。
【バスコートのメリット】
- バスコートがあることで浴室空間に広がりが生まれて、開放感のあるバスタイムを楽しめる
- 広い面積を確保し、配置を工夫することで、物干し場・リラックスペースなど用途が広がる
- 必要最低限ではない空間を確保することで、余裕のある暮らしを実感できる
【バスコートのデメリット】
- バスコートのための空間確保が必要で、コンパクトな土地面積・延床面積の住宅では居住空間を圧迫しない設計が難しい
- バスコート全体を囲う場合、浴室からの湿気・水分によってカビが生えやすい環境になるケースがある
- バスコートをセミオープンの空間にする場合、雨・ゴミが吹き込み、虫が寄ってくる
- 浴室掃除の手間が増える
バスコートは、用途を明確に決めて頻繁に使用するイメージが浮かぶご家族におすすめできます。
デメリットに関しては、設計の工夫で解消できることが多いため、ぜひ施工業者にバスコートを作りたい旨を相談して、面積・造作・素材などを検討してください。
最適な面積を検討
バスコートの面積は1軒ごとに違いますが、目安は以下のとおりです。
- 眺めるために作るバスコート(坪庭など):1坪以下
- お一人で過ごせるバスコート:1〜2坪
- 複数人で過ごせるバスコート:2〜3坪
「長時間入浴するので涼む場所がほしい」「浴室の窓から見える景色を、自然を感じられるものにしたい」など、用途に応じて最適な面積を検討しましょう。
最適な間取り・方角を検討
バスコートは、基本的には居住空間を圧迫しないように間取りに取り入れることをおすすめします。
- 廊下を一部削って面積を確保し、バスコートを作る
- 外構に生まれる狭い通路を活用してバスコートを作る
- 庭の一部を活用してバスコートにする など
また、方角によってバスコート内の環境が変わるため、長く活用するために方角も意識してください。
- 東向き:午前は暖かいが午後は自然光を感じづらく、季節によっては夜になると寒い
- 西向き:午前は自然光を感じづらいが午後から日没まで暖かく、三方を囲って天井を設ける造作の場合は夜まで温度を保ちやすい
- 南向き:1日を通して自然光を感じやすいが、夏は高温になるケースがある
- 北向き:1日を通して自然光を感じられず、夏涼しく冬寒い。立地・造作によっては短期間でカビなどの問題を感じるケースがある
耐久性・メンテナンス性の良い素材を選択
バスコートのメンテナンスがご家族の負担になることを避けるために、耐久性が高く、簡単にメンテナンスできる素材を選ぶことも大切です。
【耐久性が高く、簡単にメンテナンスできる素材例】
- ガラスブロック:ガラスブロックは、単体だと数百年使えるケースもあります。また、定期的な拭き掃除できれいな見た目を保てます。
- 樹脂製:10〜20年使えるのが一般的で、定期的な拭き掃除できれいな見た目を保てます。
防犯性・耐震性の高い囲いの造作を検討
住宅の外にバスコートを作る場合、外からの視線が気になりますし、侵入経路にならないか不安も生まれると思います。
防犯性の高いバスコートを作るために、以下のような工夫を取り入れていただけると幸いです。
- 壁をセミオープンにする場合でも、目線より下・足元以外はすき間をつくらない
- 周辺環境をよく確認し、外・周囲の高い建物からバスコート内が見えないように工夫する
- バスコートの囲いの外は、センサーライト・防犯砂利などで他人が近づいてきたことに気づけるようにする など
また、バスコートの囲いをなるべく簡易的な造作にしたいとお考えの場合には、大地震発生時の倒壊・崩壊・損傷が起きない設計・施工が必要です。
DIYでも作れるがおすすめしない
バスコートは、簡易的な造作であればDIYでも作れる可能性があります。
ただし、以下の点に注意が必要なため、DIYは避けることをおすすめします。
- 防水性・耐震性など多岐にわたる知識が必要
- 施工精度が低いと、「すき間ができる」など安心して使えないバスコートになる可能性がある
- 材料を購入してバスコートを作り、失敗しても補償がない
茨城県でマイホームを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
ご家族の要望を丁寧に伺い、理想のマイホームを実現するプランを提案いたします。
まとめ
ご自宅にバスコートを作ることをご希望の方へ、バスコートの施工例・後悔しないつくり方を紹介してきました。
バスコートは、毎日の入浴の充実度をアップさせてくれる空間ですが、バスコートを作るプランを組み立てる際には、面積・素材・防犯性など多岐にわたる配慮が必要です。
今回紹介した情報を参考にして、理想の浴室を実現していただけると幸いです。